河川の汚染浄化

鳥羽市妙慶川での実験


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妙慶川の地図。 妙慶川は鳥羽市街の下を潜って流れて来て、外面に出てから300mほどで鳥羽港真珠島の近くに流入する川です。この300mほどの部分は、鳥羽城のお堀だったところです。小さな川ですが、市街地からの排水等が流れ込み、異臭が絶えない川です。

鳥羽市商工会議所も妙慶川の汚染対策には頭を悩ませております。同商工会議所の要請もあり、この妙慶川でアロエミネラルによる河川の水質改善実証実験を行うことになりました。2002年12月中・下旬の1週間、自然の生態系を活性化することがあまり期待できない時期でしたが、あえて行いました。


実験の概要

アロエミネラル(ドクターフーズ)散布による鳥羽市妙慶川の異臭(悪臭)除去、および、自然の生態系を活性化し、本来備わっている河川の自浄能力を回復し、河川の浄化を目的とする調査と予備実験。

  • 撒布場所: 三重県鳥羽市妙慶川 鳥羽港河口からおよそ300mの地点。
  • 期間: 平成14年12月18日(夕方)〜平成14年12月24日(午前)。この間、ドクターフーズ20リットルを、毎日2回散布。
  • 実験者: 若狭昭彦(オフィスT.S.ワールド)/坂本隆司(株式会社つくし)
  • 協力および立会い: 鳥羽商工会議所

実験の結果


実験開始前の妙慶川の状況

平成14年12月10日、11日の両日、鳥羽市関係者と一緒に視察し次の確認をした。

  • 千潮時、満潮時に拘わらず、異臭有り。
  • 魚類の生息は確認できない。

実験で観察された変化

  • 魚類の遡上: 散布を始めた12月18日以前に全く見られなかったのかどうか定かではないが、散布開始翌日12月19日から、魚類の遡上を視認している。12月22日には大量のボラ子の魚影を視認し、鳥羽商工会議所中村会頭も、「この時期にこれだけ多くいるのは不思議」と変化を認めておられた様子。その後12月23日、24日も、常時ではないが、大量のボラ子や稚魚を視認している。これは、散布開始前に比べて、明らかな変化と考えられる。
  • 藻類の活性化: 12月20日には、川壁および川底の藻類の色が鮮やかになっているのが観察されている。その後、干潮時ヘドロの状態だった川床も藻類が芽生え始めている。冬季であることを考慮すると、これも明らかな変化である。
  • 川水の臭い・濁度の改善: 散布直後時に水の臭いは消える。次回散布時には幾分戻っているが、これも散布によって消える。12月20日午後以降は、散布前でも、異臭は感知されない状況になっている。 濁度については、12月22日午後、散布地点の川底の砂地が見えるまでに改善されているのを観察している。

実験記録のまとめ


散布日時 天候/特記事項 観察記録
第1回
18日 17:15
曇り
満潮前
散布後
-瞬時に異臭が消える。
第2回
19日 9:10
小雨
引潮前
散布前
-前日消えた異臭は少し戻っている。(ただし散布後は、また瞬時に異臭が消える。)
散布10分後
-
魚類の遡上を視認、川面に10-20cmの魚群(3群200匹位)。以前から見られたという立会人と、初めてという立会人と両意見あり。 
第3回
19日 17:00
小雨
満潮前
散布の前後
-異臭が消えて感じられない。魚類の遡上を視認できず。
第4回
20日 10:20
晴れ
引潮
散布前
-若干の異臭を感じる。
-魚類の遡上を視認、前日視認できた魚群を2箇所で(200匹位)。
-川壁と露出している川底の藻類が生き生きとし、緑になっている。
散布10分後
-魚類の遡上を視認、ボラ子の魚群を数箇所で(10-20cm、1000匹以上)。
-また、1-2cmの稚魚(種類不詳)の群れを2箇所で視認(数千匹)。
第5回
20日 16:30
晴れ
満潮前
散布の前後
-異臭が消えて感じられない。
-魚類の遡上を視認。
第6回
21日 10:30

干潮
散布の前後
-異臭が消えて感じられない。
-ただし魚類の遡上は視認できない。
第7回
21日 17:20

散布の前後
-異臭が消えて感じられない。
-ただし魚類の遡上は視認できない。
第8回
22日 10:30
曇り
散布前
-少し異臭を感じる。
-魚類の遡上は視認できない。
散布25分後
-魚類の遡上を視認、急に川面に魚影が現れ大量に広がる。ボラ子と認められる。立会い人もこの時期これだけ多くのボラ子が見られるのは初めてという。
-川床の藻類が生き生きとし、多くなっている。
-散布地の川床の砂地が見えるようになった。
第9回
22日 16:30
曇り 散布の前後
-特別な変化は見られない。
第11回
23日 11:00
晴れ
干潮
散布前
-特別な変化は見られない。
散布10分後
-魚類の遡上を視認、数千匹の大量の魚群。ただし、稚魚は視認できず。
-川床の藻類が生き生きとし、一層緑を増している。
第12回
23日 17:00
晴れ 散布の前後
-特別な変化は見られない。
第13回
24日 11:00
晴れ
干潮
散布前
-魚類の遡上を視認、ボラ子の大群を一箇所で。
散布後
-魚類の遡上を視認、ボラ子の大群を更に数箇所で。
-稚魚の大群を視認。
-川床の藻類が生き生きと成長し、下流域でも観察されるようになった。

写真記録


妙慶川。全体が暗く藻類の芽生えが感じられない(12月19日) 各回ドクターフーズ20リットルを散布
魚類の遡上-ボラ子の群れ(12月20日) 藻類の活性化-川壁に付着している藻類の緑が鮮やかになってきた(12月20日)
藻類の活性化-19日の観察時はヘドロの川床だったのが、緑鮮やかに変身している(12月20日) 藻類の活性化-更に緑鮮やかに芽生えた藻類(12月23日)