河川の汚染浄化

土浦市新川での実験


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霞ヶ浦の地図。湖の左端に土浦がある。土浦市新川は霞ヶ浦に流れ込む河川の一つです。戦前、灌漑用水として、また同じく霞ヶ浦に流れ込む桜川の水害防止河川として作られました。土浦市街地を流れ、汚染が進んでいます。見た目にも汚いゴミが浮遊しており、例年夏にアオコが水面に発生腐敗し、異臭に対する地域住民の苦情が絶えません。霞ヶ浦も汚染が進行しており、霞ケ浦水道水は全国平均7倍の塩素を使用しています。

河川の汚染対策が、この土浦市新川でも色々講じられています。爆気装置、ろ過システム、ホテイアオイ栽培、等々。しかし、あまり効果があがっていないのが現状です。私が経営する (株)つくし はこの新川の近くに所在し、汚染の状況を日々まのあたりにしています。

この新川は、アロエミネラルによる河川の浄化実験を初めて行った記念すべき川です。


実験の概要

実験に用いたアロエミネラルは、当社 (株)つくし で本来健康食品として開発したものです。これから派生し、ドクターフーズの商品名で、動植物の栽培養殖事業に用いて成果をあげているものです。これを散布することにより、河川の生態系を活性化し、結果として水質改善ができるのではないかと考えました。実験は以下のように行いました。

  • 実験期間: 平成14年7月21日から同年10月28日までの100日。
  • この間毎日、新川の一定地域(霞ヶ浦河口からおよそ2Km)に、ドクターフーズの原液20リットルを散布。
  • 魚類等生態系の変化を毎日観察して記録する。
  • 実験者: 坂本隆司(株式会社つくし)

実験の結果

川が手前から左上に向かってゆったりと伸びている。青いきれいな色。一番手前につり船から竿をたれている人が2人。アロエミネラルを散布することにより河川の生態系の活性化を促し、結果として河川の水質改善ができるのではないか、と考えて始めた実験ですが、確かな手ごたえが得られたと感じます。

  • 散布開始直後から、ボラ子や小魚等魚類の遡上が活性化した。
  • トンボ等、他の生態系も活性化した。
  • 魚類等生態系の変化は、日を追って顕著になる(100日間の観察記録があります)。
  • 異臭の軽減、濁度の軽減のほか、植物プランクトンが活性化し、アオミズと呼ばれる状態になる、等水質の改善が見られた。

写真は実験終了の前日10月27日に撮影した新川。水の色、臭い・・100日前とは見違えるように変り、釣り人も多くなりました。
(現在では、しかし、元の汚染された状態に戻っています。)


実験記録のまとめ

以下に、「100日間の観察記録」から観察された変化をまとめました。

魚類の遡上にみられる河川の生態系の活性化のみならず、トンボなど他の生態系の活性化もみられます。生態系の活性化により河川の自浄能力が回復し、河川の水質改善や環境改善が進んだことはあきらかです。

日付は、観察記録に記述がある日です。なおこの実験では、嗅覚や視認による生態系の変化観察に重点をおきました。(化学的及び他の科学的検証は、ここでは行われていません。)

魚類の遡上

  • 散布開始直後から、ボラ子や小魚の遡上が活性化している。ボラ子は始め下流付近でよく観察されたのが、次第に群れの数も多くなり、中流域でも観察されるようになり、更にはアロエミネラル散布域の上流でも観察されるようになった(8月16日)。大きさも始め5〜6cmの群れだけだったのが、その後7cm、10cm、15cmクラスの群れが観察された(8月20日)。10月中旬には23〜30cmを超える大きさに成長している(10月16日)。
  • ハクレンも、同じように始め河口付近で観察されるようになった(8月3日)。その後河口から7〜800メートルの中流域でも観察されるようになった(8月8日)。魚影も次第に濃くなり、生息域が広がっていくのが確認された(9月1日)。
  • 8月上旬、散布域上流からの死骸が流れてくるのを見かけた(8月6日)。
  • その後も数日にわたって鮎の死骸が見られた。鮎が遡上し、散布域より上流で死に絶えたものと思われる。
  • 生態系が活性化するにつれて、肉食性のブラックバスブルーギルが遡上を始めた(8月28日)。その後魚影も多くなり(9月17日)、生息域も上流に広がっていった(9月22日)。
  • は、散布開始直後からその遡上を観察している。上流域での遡上も早くから活発であった(8月4日)。
  • 9月中旬、始めて藻海老を採取(9月14日)。藻海老を餌とする魚種が多いことから、生態系がさらに活性化される兆しと考えられた。
  • その他に観察された魚種は、みどり亀(7月22日)、ゴロ(8月8日)、ヤマベ(8月25日)、淡水系サヨリ(9月13日)、スネークヘッド(9月17日)、等であった。

他の生態系の活性化

  • トンボが多くみられるようになった(7月27日、7月29日、8月2日、8月3日、8月15日、8月22日、8月23日、8月25日)。
  • オニヤンマヤンマが見られるようになった(8月9日、8月10日、8月11日、9月10日、9月18日、10月14日)。
  • このヤンマは、近隣の人の記憶でも、ここ10年ほど新川流域で見かけることがなかったという。
  • 浅瀬で多数のおたまじゃくし、種類も複数発見された(8月6日)。
  • 水鳥が2〜3種定着して棲息していた(8月27日)。

河川の水質改善

  • 川水の濁度は、雨のあとの増水や、上流での工事などに影響されて、日によって変化する。従って一概には言えない面があるものの、散布地から下流と上流で差がみられるようになったことは事実である。(7月27日、9月12日)。特に、下流域では浅瀬の川底が透視できる日が多くなってきた。水が透明になるにつれて、魚も人の気配で、深く潜ることが多くなった(9月27日)。
  • 例年であればアオコの腐敗が見られる時期なのに、それが無くなった(8月1日、8月13日)。
  • 一方植物プランクトンが発生して活性化し、アオミズと呼ばれる状態になっている(7月24日、8月4日、8月14日、8月15日)。
  • 「例年に無く魚が多い」という釣り人のなにげない会話が聞かれるようになった(8月3日、10月12日、10月19日)。

写真記録


魚類の遡上-アオコに群れ集まるようになったボラ子(7月26日) 魚類の遡上-上流から流れついた鮎の死骸(8月6日)
河川の管理を疑わせるゴミの集団(8月16日) 河川の水質改善-水の透明度が増し川底に繁茂しているアオコが見える(8月21日)